■
どこにも吐き出せなくなって、
さいごにここに来た。
どうしようもないふんわりとした絶望感を
だれかに聞き流してほしいのに、
誰もいない、ここへと来てしまった。
誰もいないから正直に、正直に言うけれど
自分がなんもなくて、それがなまじわかりはじめてて
ぜんぶがいやでしかたなくて、しにたくてしょうがない。
そんな風に思うくらいなら、
また死にかけるくらいまで、突進してみればいいじゃない
なんてことも思うけど、
うごけない。力がでない。
どうしてあの時期のわたしは
無軌道に無茶な道を爆走できたんだろ。
夏の暑さにやられてたのかな。
脳味噌沸騰して味噌汁になってたのかな。
今はさながら寒さでフリージングされて
カッチカチの使えないお味噌。
トンカチで叩いたら粉々になっちゃうね。
ばらばら。
ばいばい。