家に着いたのは翌日の夕方だった。

ちっとも様子の変わっていない自分の家の様子を見て、何故だかぞっとしたんだ。

 

割れた地面。

アスファルトから生え出したかのように突き出たマンホール。

斜めに傾いた電柱。

 

映画さながらの光景の中を歩いて帰ってきた自分にとって、

不思議でならなかったんだ。

 

 

その悪寒は現実のものになったわけだけれどね。